狙われし姫巫女と半妖の守護者
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掃除当番をすませたら、窓の外はもう橙色。
灰色の雲はすっかり夕暮れの色に染まりきっていた。
真央はもうとっくに帰ったから今日はひとりで下校。
肩にカバンをかけたら、ずしりと重みを感じて控え目なため息をひとつつく。
小学生の頃も、男子にからかわれた帰り道、こんな風にランドセルが重かった気がする。
あの頃ならいつも真央に頼って甘えていたけれど、今回はそんなわけにはいかない。
私は誰もいない教室で、席を引きずり元に戻す。
黒板の上にある時計はまた、かちりと時を刻んだ。
私は嘘のように痛みの鎮まった痣のあたりに触れてから、ろう下へと出ていく。
不安はおさまるどころか、降り積もっていっているような気がした。
「おっ、鈴代」