狙われし姫巫女と半妖の守護者


*・*・*・*・*

掃除当番をすませたら、窓の外はもう橙色。

灰色の雲はすっかり夕暮れの色に染まりきっていた。

真央はもうとっくに帰ったから今日はひとりで下校。

肩にカバンをかけたら、ずしりと重みを感じて控え目なため息をひとつつく。

小学生の頃も、男子にからかわれた帰り道、こんな風にランドセルが重かった気がする。

あの頃ならいつも真央に頼って甘えていたけれど、今回はそんなわけにはいかない。

私は誰もいない教室で、席を引きずり元に戻す。

黒板の上にある時計はまた、かちりと時を刻んだ。

私は嘘のように痛みの鎮まった痣のあたりに触れてから、ろう下へと出ていく。

不安はおさまるどころか、降り積もっていっているような気がした。

「おっ、鈴代」


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