カルチャー
甘やかせたら彼はつけあがる一方である。

だから厳しく接しているって言うのに、何故それが伝わらないんだ。

「俺だって普段仕事で頑張ってるから、休みの日くらい癒されたいんだよ」

そう言ってまた私の膝に頭を乗っけようとした上川の額を、
「ダメです!」

またピシャリとはたいた。

「イタタ…。

ソノミン、冷たいにも程があるよ…」

泣きそうな声で言った上川に、
「内山です!」

私はピシャリと言った後、彼と距離を置いた。

「ソノミ~ン!」

上川が情けない声を出した。
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