カルチャー
「そのことなんだけど…まずは、俺を家に入れてくれない?

寒い」

そう言った上川の格好がシャツ1枚だけと言うことに気づいた。

ズボンは履いていない。

下着は…さすがにそれは履いているか。

足元に視線を向けると、靴下を履いていると言う奇妙な格好だった。

確かに、こんな寒い中でその格好で話をするのは上川からして見たら拷問だ。

「いいですけど…?」

そう言った私に、
「ありがとう、助かるよー」

上川は笑いながら言った。

そもそも、何があって女に追いかけられているうえにその格好なのかしら?
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