君とふたり暮らし。
 俺は乗ってきた原付を適当な場所に停めて、佐倉さんの車に乗った。
「芦田くんお疲れ!あっ、この子はハルナ。」
「ハルナでーす!宜しく!」
「あ、うん、宜しく。」
 車内には流行りのレゲエが爆音で流れている。二人は音楽にのって軽く体を揺らして楽しそうだ。ノリノリだな。あっ、このCD俺も持ってる。
「とりあえず何か食べに行こっかって話してたんだけど、芦田くん何か食べた?」
「まだ。」
「じゃあ、どっか食べに行こ?」
「いいよ。」
 ちょうど良かった。腹、減ってたし。俺達は近くのファミレスに入った。
「あ~お腹いっぱい!」
 注文した料理を全て食べ終えると、二人はまたペラペラとお喋りしている。二人の会話は聞いてて面白い。なんか、ボケとツッコミって感じで。たまに俺にも質問を投げかけてくる。
「ねぇ、芦田くんち行かない?」
 えっ?俺んち?
「いいけど、何もないよ?」
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