恋は私のために。
ガチャ
お母さんがドアを閉めるのを確認した後、テーブルにある朝食に手をつけた
やっぱり朝はパンに限る
アイツは今なに食べてんのかなぁ
あ、もう学校にいたりして!
そんなことを思いながら制服に着替えた。
「この制服とも今日で最後かぁ~」
少しだけ寂しい感じがした
これを着て3年間過ごしてきた。
最初はドキドキして眠れなくって
でも、それなりの不安もあって
入学式から遅刻をしてしまった……
誰も歩いてない通学路で
誰もいない廊下
私は諦めて窓から誰もいない校庭を眺めていた
だってもう新入生は体育館の外でスタンバイしてる時間
だからもうまにあわない
そう思っていた瞬間に
ガラッ
「やっべー!うわぁ誰もいねぇじゃん」
「あれ、お前も遅刻か?」
「う、うん」
「そっか、よし行くぞ!」
「えっ!?で、でもまにあわな「行くんだよ!」
「……」
「あっ、ごめん……。で、でもさ最初ぐらい遅れてもいいんじゃねぇの?」
「……」
「な、なぁ「プップハハハッ!なにそれぇ~」
「わ、笑うなよ!行くぞ」
そう言い笑顔を向けてアイツはいつの間にか私の手を引いて走っていた