【短】MISTAKE♡LOVE!


すると突然、吉瀬君が立ち止まった

いきなり立ち止まるものだから

早歩きしていた私は

吉瀬君の背中にぶつかった



「……っ!吉瀬君?どうしたの?」


「…………………」



私がそう聞くと

吉瀬君は私の両手を後ろ向きで掴んで

私は吉瀬君に抱きつくような形に

なってしまった



「きっ、吉瀬君…?」



心拍数が徐々に早まっていくのが分かる

この胸のドキドキが

吉瀬君に伝わってしまいそうで

私は手を離そうとしたけれど

離そうとしたその手を

吉瀬君はさっきよりもぎゅっと繋いだ

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