保育士は超アイドル!〜恋していいですか?〜
蓮は大きくため息をつく。
モヤモヤした想いを全て吐き出せたらいいのに。
そして自問自答する。


オマエが本当にやりたい事は何なのか。
やるべき事は何なのか。


答えろ。
答えろ。
答えろ。


子供の心を育む仕事に携わる自分が、こんな事でいいのか。
中途半端でいい訳ない。
オレの仕事は『アイドル』だ。
そこに絶対的なプライドがある。
なのに、よそ見をするのは何故だ?


「一度、両方を全力でやってみたらどう?」


いつの間にか運転席に月川が戻って来ていた。
月川は、きょとんとした顔の蓮にペットボトルのお茶を差し出す。


「踏ん切りがつかないんでしょ?今はどっちもやりたいんでしょ?だったら仕方ないじゃない?もう、死ぬ気でやってやりましょうよ」



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