ミカとひろと
ミカ その4
気が付くと、来た事もない公園にいた。



疲れた私は、ベンチに座る。



『危なかった…。
あと、もう少しで……。』


ふ〜っと一息つき、肩をおろした。






「やっほ〜!
やっと見つけた!」



「…?」



「……??」



「ぎゃあ〜!」



私は驚いて倒れそうになった。



「そんな驚かなくても(笑)
まいっか
ねぇ、元気してた?」



なんで、この人は、突然でてきて、こんな元気なのか。



「見てわかりませんか?
元気じゃないです。
誰かのせいで。」



わざとキツく言って、顔を横にした。



「えー誰かなぁ?
わからないなぁ。
ヒントちょーだい!
ミカちゃん。」



「なんで名前!?
なんで知ってるの?
どこでっっ!!」



顔を一気に彼の方へ向けた。


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