【長】野球ボール
すぐに人込みの中へ、ソウソウは消えて行った。


「救急車お願いできますか」


相手のチームの監督と、うちの監督の会話が少し聞こえた。


「救急車!?」


「大丈夫。落ち着けよ」


動揺するあたしに、いつの間にか近くにきてた一輝が声をかけてきた。


一輝だけじゃない。


グラウンドに出ていた選手も皆、ベンチに戻ってきてる。




「ねぇ…何が起きたの!?」


あたしは落ち着きを少しだけ取り戻して、一輝に聞いた。


「たぶん…今打ったファウルボールが……誰かに当たったんだろ」


「えぇ!?相手のチームの誰かに!?」


「たぶんな」


一輝の顔も真剣で、変なドキドキ感に包まれた。
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