【長】野球ボール
「あたし、ゆうくんの他に好きな人がいる」


「…………」


「自分勝手で本当にごめんなさい。でもこれ以上、ゆうくんに迷惑かけたくない。だから…別れてください」


いくら拭っても涙が流れる。


「はぁー…。分かってたけどやっぱ辛いな」


苦笑いのゆうくん。




「それって、一輝のこと?」


「えっ」


驚いて思わず声をあげてしまった。


「何だ、やっぱりか。付き合うの?」


力の無い笑顔を向けられる。


「それはないよ。一輝にはっきり言われたもん。”俺はもう叶夏を好きじゃない”って」


「もう…ねー…」


何かを察したのかな?

少し考えているようだった。
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