【完】純白の花に、口づけを。
自分がどうしようもなく千花のこと好きなことぐらい知ってる。
その気持ちを抑えきれなくなりそうなことも、わかってて。
だけど、本気で想ってるから。
「依千花が聞いたら喜ぶだろうな」
「絶対幸せにしろよ」
「わかってるっつうの」
「それならいい」
きっとこれで、諦められる。
踵を返して歩き出すと、背後から声がかかった。
「今、依千花泣いてんだけど」
……は。
「お前、何したんだよ」
「何もしてねぇ。したのは、お前の方」
「は?」
「依千花、ココ最近ずっとお前のせいで泣いてたの知らねぇだろ」