【完】純白の花に、口づけを。



自分がどうしようもなく千花のこと好きなことぐらい知ってる。



その気持ちを抑えきれなくなりそうなことも、わかってて。



だけど、本気で想ってるから。



「依千花が聞いたら喜ぶだろうな」



「絶対幸せにしろよ」



「わかってるっつうの」



「それならいい」



きっとこれで、諦められる。



踵を返して歩き出すと、背後から声がかかった。




「今、依千花泣いてんだけど」



……は。



「お前、何したんだよ」



「何もしてねぇ。したのは、お前の方」



「は?」



「依千花、ココ最近ずっとお前のせいで泣いてたの知らねぇだろ」



< 100 / 347 >

この作品をシェア

pagetop