【完】純白の花に、口づけを。
「お水飲む?」
「……ちょっとだけ」
和架がタオルを退けてから、起き上がった。
水だって普通に飲んでるだけなのに、熱のせいかいつもより色っぽい。
「お腹すいたら、お粥作るわね」
「……千花」
ペットボトルを隣において、彼が私を呼ぶ。
ん?と聞き返すと、突然ぎゅっと抱きしめられた。
っていうか、腕を巻き付けてきてるからこの場合抱きつかれてるような感じだ。
「和架、どうしたの?」
背中をさすってあげても、和架はふるふると首を横に振るだけ。
「大丈夫よ。傍にいるから」
抱きしめ返すと、安心したように頬を緩めてから、私の胸に顔を埋めた。
「言えなかった、けど」
「うん」
「……本当は、」