【完】純白の花に、口づけを。
「千花だって、俺のこと誘うだろ」
「それとこれとは、」
「別じゃねーよ。俺は千花をからかってるつもりもねぇし、本気だってわかってるだろ」
わかってんのに。
千花は、俺のこと誘ってくる。
それに何度自惚れそうになって、溺れそうになって、それでも期待するだけ無駄だって考えて。
「俺のこと、どう思ってんのかいい加減教えてくれねぇと困る」
いつもいつも、俺だけで。
千花は自分の感情もキモチも、聞かせてくれない。
「私、は……」
白いシーツに広がる、千花の長い黒髪。
綺麗で、消えてしまいそうなほど儚くて。
「和架……」