花の名は、ダリア

クっソ堂々とクソ表明したクソに、クララは…

ってコレ、クソ塗れじゃねーかよ。

まぁ、とにかくクララは目を丸くしてソージを見つめた後、口元を手で覆って吹き出した。


「フ… アハハ。
ソージさんて、頭オカシィ。
あ、イイ意味で、ですよ。」


「…
『頭オカシィ』にイイ意味なんてあるかよ。
完全なるディスりだろが。」


ソージは嫌な顔をする。

それでもクララは楽しそうに笑う。


「ソージさんには、なんとなく親近感があったンです。
私たちって似てるンですね。」


「…
おまえに似てても、ちっとも嬉しかねェケドな。」


眉を顰めて。
鼻に皺を寄せて。

ソージはますます嫌な顔をする。

それでもクララは楽しそうに笑う。

ますます楽しそうに笑う。

ひとしきり笑って、呼吸を整えてから…


「わかりました。
もう二度と、ソージさんは誘いません。」


クララはナニカを振り払うように、晴れやかに断言した。

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