花の名は、ダリア
Ⅱ
『おまえ、名前は?』 ←ソージ
無言 ←クソガキ
『アナタ、名前は?』 ←ダリア
『ヨシュアです!』 ←クソガキ
『腹減ってねェか?』 ←ソージ
無言 ←クソガキ
『お腹減ったー
ヨシュアは?』 ←ダリア
『ペコペコです!』 ←クソガキ
こんなんデスYO!
さっきからず───っと!
こんなんデスYO─────!!!
成立した会話といえば、コレくらい。
『おまえ、強いのか?』 ←クソガキ
『あ?』 ←ソージ
『さっき、一瞬でアイツらノしてたろ
強いのか?』 ←クソガキ
『あー…
まぁ、おまえよりはな』 ←ソージ
『あっそ
じゃあ、俺を強くしろ』 ←クソガキ
ナニソレ命令!?
ソレ、命令するコトか!?
フツー、お願いだろうがよ。
でもね?
ソージ兄ちゃんは優しいからね?
強くしてやろうじゃねェの。
これから日々ボっコボコにして、打たれ強くしてやろうじゃねェの。
泣いてもやめねェからな、クソが!!
なんて、黒い笑みを浮かべたソージが黒い決意を固めているこの場所は、ヨシュアの隠れ家だという洞窟の中。