恋愛喫茶~大人の恋の在り方~

「そりゃあ、そうなるために必死に愛美にアピールしてたからな。ってか、お前は…どうなの?
結花ちゃんの事…好きなんだろ?」

「……。」
黙り込むオーナー

それを見て
「お前…まさか、また杏奈さんを忘れられないとか言うんじゃねぇ~よな?」
不安そうに訊ねてきた。

「義姉さんの事は、もう割り切れてるよ!ただ…彼女は、まだ子供だ」

「はぁっ?
子供って結花ちゃん…確かハタチだろ!?もう大人じゃないか」
何を言ってんだ?と言う顔をする太一。

「…でも、まだ学生だ。
学生である以上…社会人としてのモラルに反する」

「…お前…変な所でくそ真面目だよな?
いや…元々くそ真面目な性格してるけどさ」
呆れらたように言われる。

(そうなんだよな…だからなかなか一歩が踏み出せない)

「今時…モラルが、どうとか言ってたら他の男に取られちゃうぞ?
結花ちゃん可愛いから狙ってる男とか居るんじゃねーの?」

その言葉に揉めていた『大輝』と言う男性を思い出すオーナー。

あれは、間違いなく元カレだろう。
そして、こっそり会っていた…

< 144 / 220 >

この作品をシェア

pagetop