恋愛喫茶~大人の恋の在り方~

必死にあやしてみるが泣き止まない。

「よしよし、雪奈ちゃん。泣き止んで…」
そう言うのだが、どうしたら泣き止んでくれるか分からない。

戸惑う結花にオーナーは、苦笑いしながら
「フフッ結花
ちょっと貸してみて」
そう言って交代する。

ひょいと抱き上げると慣れた手つきで用意したミルクを飲ませるオーナー。

「んっく…んっく…」
ゴクゴクとすぐに泣き止み勢いよく飲み始める雪奈。

「お腹空いてたんですね…凄い。
よく雪奈ちゃんがお腹空いてると分かりましたね?」

「まぁ、優樹で慣れてるからね」

(なるほど…)
納得していると優樹が

「僕もう赤ちゃんじゃないよ!
ちゃんと自分でご飯食べれるしトイレに行けるもん」と訴えてきた。

「そうだな。
優樹は、もうお兄ちゃんなんだもんな」

「うん。僕お兄ちゃんになったんだよ!」
ニコニコしながら言う優樹。

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