恋愛喫茶~大人の恋の在り方~

(まったく…言うのは、簡単だけど)
ブツブツ言いながら大学の講義が終わると夕食の材料を買って帰った。

カランッと中に入ると
「お帰り~結花ちゃん」
そう言って出迎えてくれたのは、太一だった。

「太一さん!!
えっと…ただいま」
チラッと太一の隣りを見ると小柄で黒髪のセミロングぐらいの清楚な感じの女性が座っている。

目が合うとニコッと微笑んで頭を下げられた。
(うわぁ…可愛い…)

思わず見惚れてるとオーナーが声をかけてくる。

「おや、お帰り
結花ちゃん」

「あ、ただいま…すみません。
すぐ支度します」
慌てて言うとクスクス笑いながら

「大丈夫。今お客少ないからゆっくり着替えておいで」
そう言われる。

「は、はい」
恥ずかしくなり慌てて中に引っ込む結花。

< 64 / 220 >

この作品をシェア

pagetop