月のうさぎ~寒がりな天使~


「うん・・・私、寒がりなのに薄着だから・・・よく風邪引くんだ。」



「そうなんだ・・・俺、心配でここまで来ちゃった。ごめん。変なことして。」



有希子は熱があるのか、トロンとした目をしていてとても色っぽかった。


俺は看病したかったが、それを言い出す前に有希子に言われた。



「上がってって言いたい所だけど、しんどいからごめんね。明日からバイト行くから。」


「無理すんなよ!」



俺は有希子の頭に手を乗せて、俺が持ったビニール袋を有希子に返した。



「そんなに優しくされると好きになっちゃうじゃん・・・ これ以上優しくしないで。」




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