少女の2度目
授業は19時からなのだが
早めに塾に着きたいので18時半に家を出て
渋々と私は塾へ向かった。
いつも通りに18時35分発のバスに乗り
頭の中で前回の授業の復習をしていた。
いつもと変わらないバスの中から眺める
バス通り。
相変わらず靴屋の駐車場には
車が一台も駐車されておらず、
店内に客の気配は無かった。
それに、もう秋なのでこの時間の
薄暗さが靴屋にかかり、
靴屋の物寂しさを際立てていた。

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