幻で見たあなたは眩しいほど輝いていて。

三成様は、私が想像してたのと同じで、愛想が悪いけど可愛いところがある。
そんな人だった。

だから、さっきの態度もあまり変わっていなかったと思うけど…。

「いいか愛。三成様はな、女にはかなり厳しいのだ」

「え?女に、だけ?」

「あぁ。三成様の仕える秀吉様は、極度の女好きでさ。
秀吉様を崇めている三成様もさすがに秀吉様の女好きには耐えられなくて」

「ほぉ…」

「だから、自分は秀吉様のようになるまい、と女にはあまり関わらないのさ。
関わったとしてもかなり厳しいんだ」

「そうだったんですか…」


三成様が、そんなお考えを持っていたなんて…。
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