褐色のあなたに水色のキミ
小さなペットボトルで、冷たい手を温めながら、ふと、思った。


「なんでホットのお茶って、小さいサイズしかないんかな?」


「おっきいサイズやったら、飲み切るまでに冷めるやろ?」


「あ、そっか…なるほど」


「でも、うちはコンビニ限定で、おっきいサイズも取り扱ってるんやで」


「そんなん、見たことない」


「確かめてみる?」


そう言って、近くのコンビニに入った。福岡さんの言う通り、『お茶日和』のおっきいサイズがあった!


「ホンマや!すごーい!」


大したことやないけれど、なんだか嬉しくなって、手に取ったおっきいサイズの『お茶日和』をレジに持っていった。


「えっ?買うの?」


「売上に貢献してあげる」


そう言って笑うと、福岡さんも笑顔を返してくれた。


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