褐色のあなたに水色のキミ
期待してもいい?
美味しいプリンを堪能した後は…。


「どこに行こか…」


困った…。堂島に美味しい店がいっぱいあるのは知ってるけれど…お腹がいっぱいやし。


「あの…行ってみたいとこ、あるんやけど…」


誠人くんが、遠慮がちに呟いた。


「どこ?」


「HEPの観覧車に乗ってみたいねん」


あれ…?プラネタリウム観て、ぶらぶら歩いて、HEPの観覧車に乗って…って。私が憧れてた、デートコースと同じやん⁉︎誠人くんと私は、価値観が似てる…ってことかな?


私は、笑顔で頷いた。足はそのまま、梅田方面に向かった。そこで地下鉄に乗ろうとしないで歩くあたりも、私と同じだと思った。


途中で本屋さんに立ち寄ったり、ウィンドーショッピングを楽しみながら、ゆっくりと時間をかけて、目的地に到着した。






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