続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】
そして、缶をゴミ箱に捨てようと横を向いたとき、苦しそうなカズの声が聞こえた。


「“ウリ”なんかじゃねーよ」


「え?」


缶を捨てながら、顔をカズの方に向ける。


するとカズは、斜め上を見上げながら、顔をクシャッと歪ませた。


「悪気はないんだけど。
オレ、毒を吐くみたいで。
けっこう人を怒らせる」


「…………」


「だから、なるべく。
人と関わらないようにしてるんだ」

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