続・幼なじみは、俺様KING!? -side王河-【完】
「ごめんね」


そう口にしてから、顔をあげて、目で乃愛を探す。


と、今俺の前でガックリと肩を落としている浴衣集団のほかに、そわそわしながら俺を見ているたくさんの女の子グループの姿を見つけた。


……マジか。


みんな……俺に、声かけるつもり?


「…………」


そう、だよな。


チラッチラ俺のことを見ているし、こういう空気、小さい頃から何度も経験してきた。


……とはいえ、これ全員に断わるの、すげー大変。

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