月に隠れた言葉
午前二時、満月





不意に目を覚ました。


何て言うか、ゆっくり頭が起きる感じじゃなくて、パッと視界が開けたような感覚。



そのまま周りを見渡せば、当然ながら自分の部屋。



当たり前だけど、私一人だけの。




真っ暗で、なにも見えないこの感覚が、今の自分を表しているようで私は慌ててカーテンを開けた。













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