ウチらの初恋〜natumi〜


「夏海〜!次、体育だよ!」



「夏海?どうしたの?顔色悪いよ」


「ちゃっと、気分悪いだけ」


「保健室いったほうがいいよ、連れてく」


「大丈夫、1人で行けるから」


「そう?無理しないでよ」


「うん、体育がんばれ」


「いってきまーす!」


笑顔で光を見送ったが本当はそうとうきつかった…


「ヤバ、ふらふらする……」


早く、保健室………………




















ん?ここ……保健室?


「桃原さん、もう大丈夫?」


「え、あ、はい」


さっきよりだいぶよくなってる

というか、保健室に来るまでの記憶がない


「桃原さん、熱で倒れちゃったんだよ?」


「え、倒れたんですか…?」


「えぇ、白井くんがここまで運んできてくれたのよ」


「え!白井先輩が!」


「うん、お姫様抱っこして」


そのとき、起きてたらどれほど幸せだったことか…


お礼しなくちゃ……


「先生、もう大丈夫なので戻ります」


「あんまり、無理はしないでよ」


「はい」

そういえば、今まだ授業中かな……?


「先生、今って授業中ですか?」


「今は、昼休みよ」


「そうですか、ありがとうございました」




白井先輩、どこにいるかな……?


お花畑は最近来なくなったって言ってたし


静かなところってどこかな…


屋上……とか?
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