シャイン
果てしなく暗く、狭いその心


「びみょ~」
「…何が」


「新任だよ、可愛いセンセーいないじゃん」


「…」
なんでこいつは、俺の隣にいんだよ。

テメーはもっと、前だろーが。



小暮を睨みつけると、その後ろに居る気弱そうな男がビクビクと震えていた。

「なに震えてんだよ」
「え、えっと…」


「こらこら、秀司。ダメだろ」

その気弱男に“ごめんなぁ”と謝る小暮。
お前のことなんか、睨んでねぇよ。勝手にビクビクされても困る。



「秀司」

「なんだよ」


「お前、クラス替えしたばっかりなのに悪いイメージつけてどうすんの?

ただでさえ怖がられてるのに」

「うるせぇよ」



最後の一言、余計なんだよ。
< 1 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop