ここにイケメンがいる件
カーテンの隙間から照りつける日差し
ほんのり香る朝御飯の匂い
しっかりアイロンで伸ばされたワイシャツ
そして私は小鳥のさえずりで目を覚ますの。
なんて。
ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン
インターホンで起きるのが私の日課。
これが宅急便とかなら何も責めることはないのだが。
あいにく人が違う。
『おい。朝日、起きろ』
モニター越しに聞こえる声。
今日はアイツか。
あーあー。私はなんて恵まれてるんでしょー。朝からイケメンによる目覚ましにイケメンによるお迎えとは。
あー。最高に幸せ。
嫌みたっぷりに心の中で悪態をついてやる。