恋人は高校生組長
すがるような切ない瞳……


思い出して、胸が苦しくなる。








けど、俺は、『葵』で包丁を握ってる板前なんだ。

今じゃ、母さんよりも俺のほうが板場にいる時間は長い。



あの店を継ぐのは、俺だ。






それを捨てて、ヤクザになんかなれない。
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