恋人は高校生組長
瑠理香が生まれて数年がたったころのこと。

生まれつき病弱だった藍香は、ふとした病気で命を落とした。




泣いてばかりの瑠理香を抱え、途方に暮れていた西宮大河はある報せを受け取る。


『”彼女”が交通事故で死んだ』と。

『だが、息子は生きている』と。



愛する妻と、かつての恋人の死。

記憶の奥底に沈んでいた息子と、目の前で泣きじゃくる幼い娘。




その存在が西宮大河の心を決めさせた。

ワタルを、自分のもとに引き取ることを決意したのだ。



それは、失われた『家族』を再び取り戻すことだった。



ただし、ワタルは息子としてではなく下の者として。

いつでも、ワタルが望んだ時には足を洗えるように……
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