Mr. Unknown
 列車の中から逃げて行く列車強盗達に向かって次々に銃が放たれていました。


 他の客も銃を取りだし応戦し始めたんです。


 そのきっかけは全て私達二人の行動なんだと胸が踊りましたよ。



 でも、それが良くなかった。


 タイタンズもなめられたままじゃ終わらせない悪党だという事を考えておくべきだったんです。


 奴等にも悪党の意地があったというね。


 奴等の一人はダイナマイトに火を着けて脅し文句を叫んでいました。


 さっきまで戦っていた者達は私達を激しく罵り、

 我先に逃げ出して行きましたよ。


 でも私は堂々と座っていられた。


 目の前にもう一人全く動じない男が、

 
 そう、あのガンマンがそいつに狙いを定めているのを見ていたんでね。
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