人気者の君は不器用で…
あのときから。
私は高原優也に連行され、だれもいない渡り廊下に連れて行かれた。


「なによ」

私は服についたほこりを払う。




「いや、特になにもないんだけど。俺もてちゃうからさー、新原さん誘ってたら新原さん困っちゃうでしょ。」



はははと笑いながら高原優也は言う。



……なにこいつ。自分でもてちゃうとか言うか普通。



「で、放課後遊んでくれる?」


「なんで私なの。」


「えー、いいじゃん別に!ね?あそぼー!」



私は高原優也の強引さに負けて遊ぶことになった。
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