手の届かないキミと


「なんで泣く?」

ハルくんの顔が歪む。


またきっと、変なやつだって思われた。

めんどくさいやつだって、思っているかもしれない。


「だ…だいじょうぶっ。なんでもないっ……」

必死に笑顔をつくってみようとするけど、ちゃんと笑えているかな…?


でもハルくんの表情がくもるところを見ると、私…とってもひどい顔してるんだろうな…。


そのときザブンっと、ハルくんが海の中に潜った。

びっくりして、でも次の瞬間には浮き輪の間に圧迫感を感じた。


「ぷはっ」

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