手の届かないキミと
「お前、」
村山くんに一瞬移動した私の視線も、そんなハルくんの冷めた声に戻される。
眉間にしわが寄って、睨むような挑発的な目をするハルくんに、思わずスカートを握りしめる。
「遊び、だったんだな」
え……ハル…くん……?
「付き合ってるって思わせぶりなことして
そのくせ気持ちなんてないんだろ。
俺のことも、村山のことも、全部、遊びだ。」
「っ…!」
「楽しかったか?腹の底で、俺のこと笑ってたんだろ?」