手の届かないキミと
『…なんだよ。』
菊谷の俺を見定めるような視線が気になって、尋ねると
いや…と言葉を濁しながらも菊谷は続ける。
『俺の可愛い古畑ちゃんをいじめた気分はどうかなって』
…エセ教師が。
『…気分は最悪だよ』
『そうか、ならいい。ずっとそのままでいればいい』
菊谷をじろりと見ていると、『せっかくいい顔してんだから、そんな顔すんなよ』と、菊谷はポケットからたばこの箱を取り出した。
『…校内禁煙。』
『1本くらい見逃せ。』
『いつも見逃してる。吸うなら部室で吸えよ』
『部室はいいのか?校内禁煙なのに?』