コンビニ砦の戦い(仮題)

山本さんは既に弓の腕前は今宮君と同じくらいになっていて驚かされる。



弓矢を入れられる物も作っていて、たすき掛けするようにして後ろから弓矢を取れるようになっていた。


これも竹で作ってあり十本以上は弓矢が入れられるようになっていた。


皆がそれを持っていた。それぞれが自分の体型や体力に合わせて微調整を行っている。



三川君は今宮君に手伝ってもらい何とか作っていた。手伝ってもらうと言うより今宮君が作ったと言ってもおかしくないだろう。


弓の腕前も少しましになった程度でほとんど進歩がなかった。



山本さんと僕は、十メートルほど先の道路に空き缶を並べて弓の練習を始める。



山本さんは十発中七発は空き缶に当たり六発が空き缶に刺さったが、僕は三発しか当たらず刺さったのは一発だけだった。


山本さんが、弓の先を尖らせた物を持って来て再びチャレンジすると空き缶に七発が刺さり三発が当たった。


「う~ん…もっと鋭利にしないと駄目かな。」


山本さんは悔しげにそう言いながら弓の先を眺めているが、今宮君と同じレベルまで腕を上げていた。


< 109 / 226 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop