1年恋愛
ガラッ

「「「せんせ~い」」」

「はいはい、何でしょう?蜜柑さん莉佳さんマリアさん?」

吹部の顧問の 水島 舞 みずしま まい 先生。

「先生~なんで音楽室使えないデスかぁ~…?」

泣きながら先生にすがりつくマリア。
困る先生。

「先生っ。音楽室は吹部の部室じゃないんですか?合唱部はいつも体育館でやっていますよね?」

正論で先生につっかかる莉佳ちゃん。
どっちにしろ困る先生。

「そっ…そうだそうだっっ!」

言いたいこと言われて何もいえない私。
にやっとする先生。

「だからな?言ってるだろう。全国常連の合唱部にいい環境を提供するって。」

「「「それがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」」」

「問題なんデスっっ!!」
「問題なんですよっ?!」
「問題なんだからっ!!」

「何でよ…?」

「私たちの部室デスッ!」
「何ですかそれ…まるで吹部が何もやってみたいな言い方して…」
「そうだそうだぁっ!!」

そこで先生がきょとんと首をかしげる。

「お前ら何かやったか??」

「「「……………………」」」

「よし、用は済んだな。とにかく。明日からは体育館で練習だ。他の部員にも伝えておくように。」

「「「そんなぁぁぁぁぁぁぁぁ…」」」

「職員室では静かにっっっ!!!!」

ぺいっとつまみ出される。


---------------。


「うへぇ・・・」

「最悪・・・」

「体育館なんて暑いだけですよ・・・」


テンションがた落ち。


「はぁ・・・とにかく仕方ないね。他の部員にも伝えよう。」


この後もう一度音楽室に盛大な悲鳴が響いた。


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