恋のカルテ

マンションに戻ると早速料理を始める。

ベビーリーフを使ったサラダにはカリカリに焼いたベーコンをのせて、スープはミネストローネにした。

メインのハンバーグは具材を混ぜてシッカリとこねた後、中心にチーズを入れて成型する。

「よし、完成。乾杯用のワインはこの間買ったものを開けるつもりだし、デザートのメロンはきれいにカットして冷蔵庫にしまったし」

料理の仕込みが終わると、ダイニングテーブルにお気に入りのランチョンマットを敷いてお皿やグラスを並べた。

そして「今日はご馳走だよ」と圭人へメールを送る。

後は帰りを待つだけだ。

けれど、時計の針が十時を指しても圭人が帰ってくる気配はない。

「まだかな、圭人」

メールの返信もない。それはいつものことだけど、こんな日くらいは連絡が欲しい。

でもきっと仕事で忙しいのだろう。

だからいちいち求めてはいけないんだと自分に言い聞かせてみる。

< 30 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop