【完】 Squall  ~いくつもの恋をして~



ジロリと課長を睨めば両手をあげて負けを見せる姿勢。


だけど私は、勝ち誇った顔で


「kennyは私のヒーローなんです」


その言葉には、桐谷さんまで身体を揺らせて笑い出した。



「笑うなら話しません」


言ってる自分も笑いで身体が震えてしまったけれど


懐かしい初恋の私のヒーローの話しを桐谷さんにもお聞かせした。



課長と同じように桐谷さんも出会いと別れを相当繰り返してきた人だ。


仲良くなればなるほど別れの淋しさも知ったであろう。




「See you again」



そう言って別れるけれど子どもの頃の別れは永遠の別れ。


電車に乗って遊びに行くとかそんな距離じゃない。


国を越えてしまう引っ越し。


引っ越しの日が近づくと一日一日をとても大切に過ごしていたはず。








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