【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
運よくじゃなくて運悪くと思ってしまったのは
もう何週間も冷戦状態が続いていて
課長から話しかけられる事は本当に必要最小限しかなかったから。
「お疲れ様でした」
2人でエレベーターに乗ると無言の空間に泣きたくなった。
「ピアス…あいつからのプレゼントなのか?」
「へ?」
変な声を出してしまったのは、久しぶりに話しかけられたから。
「違いますよ」
「そうなのか?」
「そうですよ。みやちがkennyじゃないのに喜ぶなんて私らしくないから却下って」
フッと顔を見ると少しだけ表情が軟らかく感じた。
「髪を耳にかけてても可愛いな」
「へ?」
もう言葉は浮かんでこなかった。
どうしたんだろう
仕事の事で頭がいっぱいだったのかな…
ちょっとだけそうであって欲しいと期待してしまう私がいる。