【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
グッと手を握りしめて時間の過ぎ去るのを待っていると
私の目の前にスマホが差し出され
「代われって」
スマホを受けとり窓の外を向いて耳にあてた。
「修羅場か」
楽しそうに笑っているkennyをけっ飛ばしたくなった。
「笑いごとじゃないから」
「決着つけてこい。敗戦したら泣く胸ぐらい貸してやる」
「じゃあ寝ないで起きててよ」
「敗戦決定か」
なおも楽しそうなkenny。
私のヒーローは敵とは戦ってはくれず頑張れと送りだす人のようだ。
「うん」
「連絡しろよ。2人で起きて待っててやるから」
「うん。ありがと」
電話を切ると
「何が寝ないで起きててよだ」
「え?」
見なきゃいいのにまた振り返ってしまい
盛大な溜息という攻撃を浴びた。