【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
「2人はボストンでも一緒にいられる日も来るか」
乗り越えられたらという言葉が前につくけれど
日本とボストンの距離の遠さは誰もがわかる。
「今は前ほど、どうしても帰りたいわけじゃないのよ。日本でもいいかなって思うんだけど。それにやっぱり健人ともみんなとも一緒にいたい」
「帰る場所が日本じゃないんだな」
「うん」
課長に寄りかかるとそっと肩を抱いてくれて
「送り出す自信はない。覚悟もない」
ゲラゲラと笑う課長。
だけど
「自分が帰る日は夢を見る。だから同じ気持ちなんだなと理解しようとは思う。思うだけは思う」
その言葉に吹き出したけれど
私よりも先に課長がボストンへ帰ることになったらもっと淋しい。
「もうこのまま日本でいいんじゃない?」
帰りたいと言った自分が反旗を翻して
「ねっ」って課長に同意を求めた。