【完】 Squall  ~いくつもの恋をして~


その後、女子会の申請をしてもみやちは決して可奈ちゃんには会わせてくれない。


仲良くはやってるみたいだけど可奈は普通の人間だなんて失礼な言葉を吐く。



スマホから最近出すのはkennyの写真じゃなくてみやちの写真。


「これ見ながら仕事しよ」


「あさり、てめぇ…。ここでバラすぞ」


「証拠はないもん。こっちは証拠あり」


ハーッなんて盛大な溜息つきながらも


私とみやちの関係は変わらない。


「男同士は相通じるものがあるよなあさり」


「生物学的には女だって教えてくれたのみやちよ?」


「俺にも間違いはある」


「ダーリンの前だけ女であればいいから」


お前も言うようになったなぁって顔で私の額をパチンッ


みやちとのそんな関係はいつまでたっても心地いい。



可奈ちゃんは、私と課長を見ていたから


みやちと私に対して何も心配しないらしい。


会わせたのは、少なからず2人の喧嘩の原因になっていたようだ。



だけどちょっとした嫉妬も恋愛には大切なスパイス。


スパイスの量さえ間違わなければその恋愛は極上に仕上がると思う。





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