【完】 Squall ~いくつもの恋をして~
ジョッキをゴトンッと豪快に置いたみやちが口火を切り
「風健はあさりをボストンへ出せるんだな」
にやけた顔で課長へ投げかけた。
「戻りたいのがわかるからだ」
同じようににやけて答える課長。
「引っ越すから別れようって言われたか」
「言われるわけがねぇ」
2人は私の存在すら忘れたかのように会話を続ける。
「ボストンと日本は遠いぞ」
その言葉は、正直私も課長もちょっとズシンと来た。
だけどみやちは、あえてその言葉を言い
覚悟を聞きたいんだと思う。
「人生の中のほんの少しの期間だ」
「だな」
2人はジョッキをまたぶつけあった。