generation gap
「真夏が涼子ちゃんのところに行くっていうから、便乗しちゃった。コジャレたところに連れていってあげたかったのに、真夏が明日早いからっていうから、こんなとこでごめんなさいね。次は、イタリアンかフレンチ用意するわね。」
席につくなり、社長は一気に話すと、
「真夏から聞いたんだけど、」続け始めた。
「社長、オーダーはどうしますか?」
朝比奈さんの冷静な声に、
「あらやだ、忘れてたわ。」
あわただしく注文する。その光景に呆然としてると、
「社長、涼子が固まってる。注文、先にさせてよ。」
真夏からも一声入る。
「わかったわよ。もう。涼子ちゃんと会うのが久しぶりすぎてテンションあがっちゃったのよ。」
社長が、ペロッと舌を出して微笑んだ。
私は、その姿に少し違和感を感じながら見つめていると、
「オーダー済んだから話していい?真夏から聞いたんだけど、アルバイト探してるんだって?よかったらなんだけど、うちの事務所手伝わない?事務の手は足りてるんだけど、新しい子が入って、朝比奈が真夏と兼任することになったのよ。新人が慣れるまで、どうしても朝比奈が付くことが増えると真夏がね、大変だから、ついてくれる人考えてたの。涼子ちゃんやってみない?」
確かに、真夏にはバイトの話しはした。社長に聞いてみるとも言っていた。
でも、あくまで事務所の雑用とかのつもりだった。
「そんな、素人ができませんよ。無理です。」
断ろう。そう思った。ところが、横から真夏に
「難しいことじゃないのよ。夏休みに映画を撮るの。その現場に一緒にいてほしいだけなのよ。涼子、車の免許持ってるでしょ。電車で行けるときは電車でうごくけど、時間的に無理なときとか、ちょっと手伝ってほしいの。お願い。」
と懇願されてしまった。
朝比奈さんからも
「夏休みの間だけでも、お願いできないでしょうか。現場では何もしなくてもいいんですよ。」
と、頭を下げられてしまった。
「バイト代ははずむわよ。それにね、もうひとつお願いしたいの。現場でね、真夏が撮ってる間、エキストラの人手が足りないから、それもやってみない?いい体験になると思うわよ?」
社長が、続けた。エキストラのバイト代は付き人とは別に支払ってくれるという。
1日で、スーパーのバイトの2日分くらいになるらしい。
「どう?やってみない?」
社長から再度の確認に、夏休みにだけならと思いつつ、
「2、3日考えさせてください。」
と答えていた。
「お手洗いに行ってくる。」
食事のあと、真夏が席を立った。
朝比奈さんも事務所からの電話に席を立つ。
社長と二人きりになった。
「いい返事、期待してるよ。」
違和感の正体に気づく。
「早乙女社長、以前お会いしたときと、印象が違うんですが、気のせいですか?」
気になったので、どうしても聞いてみたくなった。
「口調のことか?わざとだよ。この業界はね、いろいろあるからさ、おねえってことにしといた方が上手くいくことがあるんだよ。あのとき会場で君に話しかけたときは、大事な仕事だったから、普通に話しただろ?」
私は、以前、真夏がまだ事務所に入る前に、1度この人と会っていた。
真夏のコンテストの最終日に会場で声をかけられていた。
この事は、真夏はしらない。
「この事は、真夏にはナイショね。」
口調が元にもどると、視線の先に真夏がいた。
席につくなり、社長は一気に話すと、
「真夏から聞いたんだけど、」続け始めた。
「社長、オーダーはどうしますか?」
朝比奈さんの冷静な声に、
「あらやだ、忘れてたわ。」
あわただしく注文する。その光景に呆然としてると、
「社長、涼子が固まってる。注文、先にさせてよ。」
真夏からも一声入る。
「わかったわよ。もう。涼子ちゃんと会うのが久しぶりすぎてテンションあがっちゃったのよ。」
社長が、ペロッと舌を出して微笑んだ。
私は、その姿に少し違和感を感じながら見つめていると、
「オーダー済んだから話していい?真夏から聞いたんだけど、アルバイト探してるんだって?よかったらなんだけど、うちの事務所手伝わない?事務の手は足りてるんだけど、新しい子が入って、朝比奈が真夏と兼任することになったのよ。新人が慣れるまで、どうしても朝比奈が付くことが増えると真夏がね、大変だから、ついてくれる人考えてたの。涼子ちゃんやってみない?」
確かに、真夏にはバイトの話しはした。社長に聞いてみるとも言っていた。
でも、あくまで事務所の雑用とかのつもりだった。
「そんな、素人ができませんよ。無理です。」
断ろう。そう思った。ところが、横から真夏に
「難しいことじゃないのよ。夏休みに映画を撮るの。その現場に一緒にいてほしいだけなのよ。涼子、車の免許持ってるでしょ。電車で行けるときは電車でうごくけど、時間的に無理なときとか、ちょっと手伝ってほしいの。お願い。」
と懇願されてしまった。
朝比奈さんからも
「夏休みの間だけでも、お願いできないでしょうか。現場では何もしなくてもいいんですよ。」
と、頭を下げられてしまった。
「バイト代ははずむわよ。それにね、もうひとつお願いしたいの。現場でね、真夏が撮ってる間、エキストラの人手が足りないから、それもやってみない?いい体験になると思うわよ?」
社長が、続けた。エキストラのバイト代は付き人とは別に支払ってくれるという。
1日で、スーパーのバイトの2日分くらいになるらしい。
「どう?やってみない?」
社長から再度の確認に、夏休みにだけならと思いつつ、
「2、3日考えさせてください。」
と答えていた。
「お手洗いに行ってくる。」
食事のあと、真夏が席を立った。
朝比奈さんも事務所からの電話に席を立つ。
社長と二人きりになった。
「いい返事、期待してるよ。」
違和感の正体に気づく。
「早乙女社長、以前お会いしたときと、印象が違うんですが、気のせいですか?」
気になったので、どうしても聞いてみたくなった。
「口調のことか?わざとだよ。この業界はね、いろいろあるからさ、おねえってことにしといた方が上手くいくことがあるんだよ。あのとき会場で君に話しかけたときは、大事な仕事だったから、普通に話しただろ?」
私は、以前、真夏がまだ事務所に入る前に、1度この人と会っていた。
真夏のコンテストの最終日に会場で声をかけられていた。
この事は、真夏はしらない。
「この事は、真夏にはナイショね。」
口調が元にもどると、視線の先に真夏がいた。