LOVE or DIE *恋愛短編集*
「相手はデカいぜ、押し負けるなよ」

実際にゴール下を担うことになるのは純也ともう一人。
純也は彼に対し、そう言って笑った。

「外から飛び込むのは、俺と・・・」

「俺か!?」

悠太と対角のポジションを担う1人が、自分を指さす。
「そう」と悠太は頷く。

「残る1人はオフェンスリバウンドのときはセーフティ、ディフェンスリバウンドのときは速攻要員だ」

「【セーフティ】?」

指名された本人が首を傾げる。
この質問には雅樹が補足した。

「敵にボール取られたときに真っ先にディフェンスに戻れってことだよ」

「マジか!どっちにしてもすげー走るってことじゃねえ!?」

「普段から走り込んどけよ」

と悠太はため息をつく。

「まあ、体力温存は考えなくていい。そのための交代要員だからな」

2年生チームの中では控えとなる3人の真中に立って、左右の2人の肩を組みながら雅樹がそう言った。

「だが残念ながら、交代要員の仕事はそれだけじゃない」

悠太が発した不穏なセリフに、雅樹を含めた3人は顔をひきつらせた。
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