最初で最後の恋

「それにしても、こんな時間まで残って。どうしたのかしら?」


「瑠璃のお母さんに、話があって残ってました」


「私に?」


そう言って、お母さんと颯人は病室から出て行った。


「颯人がお母さんに何の話だろう」


気になって仕方ないけど、本人から話してくれるのを待ってみようかな。


それから、少し待ったけど、全然戻ってこないな。


待ってる間、暇なんだけど。


空でも見ようかな。


そう思って、窓のほうまで、体を寄せる。


見上げると、満天の星空。


「う・・・わぁ・・・・・」


すごい。


こんなに星をたくさん見たのなんて初めてかも。


少しの間、ずっと眺めていた。






いつまでも眺めていたいほど綺麗。


心の中で祈った。


“これからも颯人といられますように”




< 61 / 160 >

この作品をシェア

pagetop