甘い夜の過ごし方~小悪魔なアイツ~


「すみません。あの話は聞いてると思いますが妊娠してて


イヤならハッキリ断って下さい、私も、その方が助かりますから」


専務には、悪いけど、ここまで言えば相手もわかってくれる。怒って専務に雷落とされたら、ひたすら謝るばかり。


「はぁぁ・・・」


隣に座るお見合い相手が、ため息を吐いた。


もしかしたら親にムリやり連れてこられたとか?会社同士の何チャラとかかな?


ぼんやり前を見つめ池の周りを見ながら聞こえない程度のため息を吐き


もう一度、断る為、口を開けようとした所で、お見合い相手の人が私の耳元に近づいて来た。


「いつになったらオレに気が付く?」


・・・え?




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