失恋のその先に


「なんで泣くんだよ。…俺じゃダメか?」

「…ちが、う。違うの…」



大智までもが泣きそうな顔になりながら、私の頬に流れる涙を両手で拭ってくれた。


私は自分の腕を大智の首に絡ませ彼の首筋に抱きついた。精一杯の謝罪の気持ちを込めて。


それに応えてくれるように大智も私を優しく包みこむ。



「大智。私、あなたの傍にいたい」

「それは、俺の女として?」

「…そうしてもらえるなら」

「当たり前だろ。桜、愛してる」



気持ちが寄り添ったキスは、私の心を温かくしてくれた。大智と一緒に居れば、きっといつか草太との傷から解放されるはず。


だって私は今こんなにも彼が愛しくて仕方ないのだから。


これからは全身全霊で、友情ではなく愛情という形で大智を愛していきたい。


だから大智。どうか私を離さないでね。




FIN

< 13 / 13 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:40

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ソフレしかいらない

総文字数/6,228

恋愛(オフィスラブ)19ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
男女の行為に嫌悪感を持つ私。 そして私が選択したものはソフレ。 温もりが欲しい時に側にいて くれればそれで十分だから。 志田希未(しだのぞみ)31才 × 神崎克哉(かんざきかつや)28才
パラサイト・ラブ

総文字数/10,662

恋愛(純愛)34ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
私は若い男の肉体に寄生している。 そして彼は私の財力に寄生している。 お互いにそれだけの関係なのは暗黙の了解。 なのにそれ以上の気持ちを持ってしまった。 笹本美蘭(ささもとみらん) 32歳 × 野間海里(のまかいり) 21歳
隣人

総文字数/14,097

恋愛(純愛)29ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
同棲していた彼と別れた日 私は隣人に抱かれた。 それは単なる慰めとして。 そのあとも悪戯に私を抱く彼。 振り回されたくないのに 流されてしまう自分が嫌。 九条奏多(くじょうかなた)23歳 アイドル × 中畑美月(なかはたみつき)28歳 会社員

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop